【要約】教養としての投資|ビジネスパーソン必読|投資を通して人生を豊かにする本

こんにちは。


あなたは活気が漲るような活き活きした毎日を過ごせてますか?


惰性で人生を過ごしてしまっているビジネスパーソンにとって非常に有益な本に出会いましたので紹介します。



それは奥野一成さんが書いた『ビジネスエリートになるための教養としての投資』です。



投資とは単にお金を増やす為のツールだと思っている方が多いと思いますが、人生をも豊かにしてくれる最高のツールなのです。


この本から投資をすることがビジネスパーソンとしていかに大事であるかが理解できます。



なぜなら投資を通してビジネスの本質を理解出来るからです。



私はこの本を読み、単にインデックスやETFを買ってほったらかすだけの投資スタイルを止めました。



自分の学びを増やす為、個別株にもチャレンジするようになったのです。



結果、米経済動向やその企業の強み、財務状況などの情報を能動的に取りにいくなど私の行動も変わっていきました。



そして収益も大幅に増えました。



ちなみに、私が今勤めている会社が投資対象として良いかどうかも考えてみましたね。(笑)



投資を通して経営者目線で物事を考えるように変わっていったと実感しています。



「これを継続したら私の能力を高め、人生で成功する」と実感しています。

今回は私が考える本書の重要個所をピックアップし、共有させて頂きます。



この記事を読んだ方は主に以下を学べます。

投資をすることがビジネスパーソンとしていかに大事であるか

・投資で人生が豊かになる理由

・個別銘柄を見極める上での考え方

この記事を読んで良かったと感じた方はぜひ本書を手に取り、読んで下さい。



良書に出会い、人生を変えた人がたくさんいます。

「教養としての投資」とは?著者である奥野一成さんはどんな人物?

「教養としての投資」とはダイヤモンド社によって2020/5/27に出版された奥野一成さんによるビジネス書です。



大局的な視点で「投資」を人生になぞらえ、「投資」を行うことがいかに人生を豊かにするかを投資のプロである著者奥野さんから学べます。



農林中金バリューインベストメンツのCIO(最高投資責任者)として活躍している著者、奥野一成さんは、日本においてバフェット流の投資を行う数少ないファンドマネジャーであり、「長期厳選投資のパイオニア」と称されている人物でもあります。


また、『おおぶね』として3000億円超規模の投資を運用しているファンドマネージャーでもあります。

「教養としての投資」から学ぶべきポイント5選

①投資を学べばビジネスでの成功に近づく

著者は幅広い知識を身に着けるのと同時に、それを上手に組み合わせて自分なりの仮説を導くことがビジネスの成功には不可欠だと言っています。


ビジネスは数学などのテストと異なり、答えが決まっていないものだからです。



そして、投資にも同じことが言えます。



優秀な経営者のほとんどが優秀な投資家でもあることがその証拠の1つです。



自分で稼いだお金を使って投資をすると自然と企業分析や市場動向などを調べ始めるのではないでしょうか。



例えば、私の場合、いろいろ調べ考え方結果、『テスラ』を投資先として選定しました。

テスラを選んだ主な理由

・売上げや営業利益が右肩上がりに伸び続けていること
・EVビジネスが時代の潮流にのっている(=カーボンニュートラル化)
・ブランド力が非常に強い
・自動車以外のエネルギー事業などにも強い将来性がある
・CEOであるイーロンマスクのリーダーシップ



上記は概要のみですが、テスラのみならず競合他社のデータも見るなどそれなりの時間を費やしました。



結果、テスラは今後も成長し続け、他社を凌駕出来る力を持っていると自信を持ち、投資を判断するに至ったのです。



この思考プロセスはビジネスの訓練にも間違いなく繋がっています。



つまり、ビジネスパーソンとしての思考力が格段にアップしているのです。



投資はお金を増やすのみならず、ビジネスで成功する為のツールにもなることを覚えておきましょう。

②時間という有限のリソースを有効に配分

投資とは自分が働くのではなく、投資先の人に働いてもらうことで、そこから得られた収益の一部を分配してもらうことです。



つまり、自分以外の誰かが寝ている間にも働き、お金を生み出してくれているのです。



しかもその自分以外の誰かはテスラのイーロンマスクだったり、アマゾンのジェフ・ベゾスなど素晴らしく優秀な人たちだったりするのです。



ここのポイントは、投資をすると1日24時間と有限な時間にレバレッジをかけることが出来ることです。



だからこそ金持ちの多くは投資家か経営者のどちらかなのです。



彼らは自分だけではなく、他人の時間も使うことが出来ていますよね。



つまり、100人の時間を使えるなら1日に2,400時間もの時間を使って稼ぐことが出来ます。



失敗したときは100人分の損失がありますが、その分成功すればリターンが大きいことは容易に想像つくでしょう。



「自分が働く」にしても、投資という技術を使って「自分以外を働かせる」にしても、時間こそがその効果を増幅させてくれる変数となることを覚えておきましょう。



そしてその効果は時間の経過と共に、まさに雪だるま式に増大します。



これをファイナンス用語で「福利効果」といいます。



20世紀最大の物理学者とも言われるアインシュタインが「人類最大の発明」は『複利』だと言ったことは大変有名です。



そしてこの考え方こそが資本家の発想です。



我々は資本主義の時代を生きています。



資本主義の仕組みをよく理解した人が資本主義社会で成功することはある意味当たり前のことです。

③労働者2.0を目指せ!!

労働者1.0 = 日々の生活のために働いている人たち。労働者としてのマインドセットしか持ち合わせていない。
労働者2.0 = 自分で主体性を持って働く人たち。広い世界に目を向けている。投資家の思想を持っている。

労働者1.0は『酒場で上司の愚痴を言いながら呑んでる人たち』。



『むかつく上司の命令に従わざる得ないのは、労働者1.0のマインドセットしか持っていないあなた自身の問題』とも言うことが出来ます。



労働者1.0のままでは、いつまでたっても使われる側にしかいられません。



受動的で自分の時間を切り売りしてお金に変えるような働き方しか出来ないでいると、それこそリストラされたら終わりというような潰しのきかない人間になってしまうということは容易に想像ができます。



そのような労働者1.0の対局にいるのが資本家です。



でも一足飛びに資本家になるのは難しいので、まずは『労働者2.0を目指せ』と本書では説いています。



投資をすると働き方のマインドが変わると著書は言います。



広い視野で世の中のビジネスに目を向けることで、自分自身が働く以外にも収入を得る術があることに気づくからです。



働き方のマインドセットを変えるのと同時に、資産形成に投資を組み入れることによって資本家に一歩近づくことが出来るのです。



過去の私は労働者1.0だったと思います。



会社に使われて終わる人生ではなく、自分の考えを持ち、やりたいことを実行・実現出来る人間になりたいと思うようになりました。



それを積み重ねていったら自分が成長出来るし、人にもより貢献出来るし、自分が死ぬ時に良い人生だったと言えるのではないかと思うのです。



自分で人生を切り開けるようになりたいと思うからこそ今からでも努力しなければなりません。



いつ初めてももう遅いなんてことはありませんからね。

④人生100年時代の選択肢=まずは自己投資

日本は出生数は減少傾向で大きな社会問題になっているのはご存じの通りです。



一方で、これからは100歳以上生きる人が増え続けていきます。



残念ながら現在の社会保障制度や年金制度は人が100歳まで生きることを前提としていません。



十分な生活をすることが出来ない人が増えてしまいます。



だから最近は「高齢者になってからも働く」などと言っている人もいますが、著者は異論を唱えています。



なぜなら若い時に比べて生産性が大きく落ちてしまうからです。



また新しいイノベーションが求められる分野においては過去の経験は邪魔になってしまうこともあり得るからです。



この問題を解決する方法として22歳から50歳までの収入を増やすことを上げています。



その為には自己投資を行って、自分の才能を増やすことに努めるべきだと著者は言っています。



一番確実にリターンを増やせる方法は自己投資なのです。



継続的に自己研鑽することで「自分が働く」場合の単価を上げるのです。



自分が働く場合の選択肢、つまり転職や副業の選択肢を広げていくことが可能となります。



でも自分が病気になって働けなくなるリスクもあるので何かバックアップを考える必要があります。



そこで期待できることが投資なのです。



30半ばを過ぎると自分自身の金融資産が積みあがっていきます。



そして必要以上のお金を預金しても超低金利時代の現在はそこから利益をほぼ生みません。



そこでそれらのお金を利用して投資をするのです。



資本家の発想を持ち、投資をすることで自分が企業のオーナーになってしまえば良いのです。



つまり、20代など若いうちは積極的に自己投資を行う。(=株式投資よりも自己投資)



英語とか自分が必要だと思うものなら何でも良いと思います。



そしてそこそこの給料をもらえるようになったら投資を始める。



こんな流れです。



私は30代後半になってこのことを学びました。



現在、TOEIC900点を目指していますし、1冊/週の読書などをして自分を高めようと努めています。



そして使われて終わる人生を脱出しようと個で稼ぐ力も身につけるべく努力しています。



20代ではありませんが、今気づけてホント良かったです。

⑤投資銘柄の見極め

投資してから少なくても5年は保有し続けることを想定して購入するべきと著者は言っています。



ウォーレン・バフェットは株価の値動きで投資先企業を選ぶのではなく、永続的に利益を生み出す事業モデルを持っているかどうかという点を見て、投資するべきか判断しています。



バフェットは投資先企業の持続的な競争優位性を徹底的に分析し、そしてその株式を保有する時にはまるで企業を買収するかのように企業価値評価を行います。



そしてその企業をオーナーの1人として永久に保有しようとします。



ではどうやって素晴らしい企業を見つけることが出来るのでしょうか



それは「構造的に強靭な企業」に投資することです。



強靭な構造とは3つの要素に支えられています

強靱な構造の3要素

①高い付加価値
②高い参入障壁
③長期潮流

この3つの要素が弱まらない限り、その株式を保有し続けると考えてよいでしょう。

これから詳細を説明します。

①高い付加価値


高い付加価値とは「本当に世の中にとって必要か?」ということです。



必要性が高ければ高いほど良く、言い換えると会社の存在意義です。



その会社の存在する意義はどこにあるのかということを、見極める必要があります。

具体例としては著者はディズニーをあげています。


ディズニーと聞くと、ミッキーマウスやディズニーランドを思い浮かべると思いますが、実はそれだけではありません。


映画「トイ・ストーリー」で知られるPIXERやヒット作を出し続けている「アベンジャーズ」シリーズのマーベル、そして「スターウォーズ」もディズニーが保有するコンテンツです。



ディズニーは単に遊園地や映画館を提供しているわけではなく、彼女や子供など「大切な人に喜んでもらいたい」という消費者の課題を解決しているのです。



だから人はディズニーランドで過ごすことに、1万円以上という安くない金額を喜んで支払うわけなのです。

②高い参入障壁

次に高い参入障壁です。



これは「今更その人たちに勝負を挑もうなんて誰も思わないほど圧倒的に強いか?」ということです。



誰が今更ネズミのキャラクターを作って、世界中のTシャツや文房具などに描かれたミッキーマウスを、1つ1つ塗り替えていこうと思うでしょうか?



ディズニーは数十年の時間と莫大な費用かけて、これらのコンテンツに投資をし、育ててきました。



だからこそ今のエンターテインメント産業における圧倒的な地位がありますし、その結果映画やテーマパーク、おもちゃやグッズなどあらゆる媒体を通じて何度も繰り返して収益化することが出来るのです。



毎年ヒット映画は生まれていますが、ディズニーのように数十年にわたって人々に愛され、何度も繰り返し消費されるコンテンツはどれだけあるでしょうか?



ディズニーは全く違う次元でゲームをしているのです。



だからこそ今更ディズニーに挑もうなんて気は起こらないと言えるのです。

長期潮流

最後に「長期潮流」です。



今これが増えているとか来年はこれが流行りそうといった中短期的なブームではなく、もっと普遍的で、不可逆的なものです。



例えば、人口動態。



30年前に50億人だった人口が現在70億人を超え、90億人、100億人と増えていきます。



これは未来の話ですが、予想ではなく、ある意味事実といえるほど確実なものです。



人口が増える中で、ディズニーランドに行ったり、映画を見たりする人は確実に増えていくと容易に想像できます。



だからディズニーランドは今後も収益を伸ばし続けることが出来るはずだと仮説を立てれるわけです。

”教養としての投資” を読んだ私の感想

私は”教養としての投資”から大きく影響を受けた1人です。



なぜなら投資手法のみならず、投資を通して人生を豊かにすることを学べる数少ない良書だからです。



私自身勤めている会社で一生懸命働くことが正しい道なのだ信じていました。



正しく言うと無知な私はそれ以外の道があることを知りませんでした。



つまり、労働者1.0という存在であり、会社に与えられた業務範囲の中で自分の仕事を自分なりにアレンジして全うしていたわけです。



会社への仕事に大きなやりがいを見い出せている方々は今の会社で一生懸命働けば良いです。



ですが、何か実現したい目標を持たず、実質生計を立てる為に働いている場合、自分が死ぬときに『素晴らしい人生だった』と言うことが出来ないことは言うまでもありません。



私は失敗してもいいから最後に後悔しない人生を歩みたいと強く思います。

特に重要な学びポイント

若いうちから自己投資をして自分の能力を磨き、お金を稼ぐ力を高めておく

・投資はお金を増やすのみならず、ビジネスパーソンとしても飛躍させる


これらを実践することで、自分の選択肢は大きく広がり、自分の価値観に応じて物事を決められる、いわゆる人生をコントロールできる人間になれます。



時間は有限であり、本当に大切なことに使うべきです。


今の人生に満足できていない人は、この本を読み自分のマインドを変え、すぐに動き出しましょう!



人生で成功する為にも最も必要なことは『行動力』と「継続力』です。

まとめ

いかがだったでしょうか?



これまで言われるがままにインデックス投資をしていた方、またビジネスパーソンには心打たれる内容が少なからずあったのはずです。



この記事を書いている私は当然その一人でこの本を何度も読み返しています。



私自身、投資はただお金を増やすツールではなく、人生を豊かにする為にも必要と説明されていることが大変印象的でした。



「投資家の発想が人生を成功に導く」という著者の信念は、個人の人生のみならず、子どもや日本の未来も変化させる重要な思想なのだと気付かされました。



さらに詳しく知りたい方はぜひ本書を手に取って読んでみて下さい。



本書には今回取り上げていないまだまだたくさんの学びが書いてあります。



人によって受け取り方や感じ方は違うと思いますが、このような良書を読むことは皆さんにとって利益しかありません。



この本には時間とお金を使う価値がありますよ。

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