米株投資初心者が知るべき必須知識と投資戦略

株式投資をいている人と銀行に預金している人では、将来の資産に大きな差がでることをご存じですか?


例えば、大変有名な投資先としてS&P500(米国500社に分散投資出来る代表的な株価指数)があります。


この投資は導入された1957年以来、平均約10.7%/年の上昇率を記録しています。


では、年利10%で毎月3万円を10年間投資し続けたらいくらになっていたでしょうか?



答えは、614万円です。(元本360万円なので+254万円の利益です)



日本では老後2000万円問題と言われ、厳しい未来が待っていると言われていますが、その為の助けになることは間違いなさそうですね。



ですので、投資をやらないということは損をしていることだと理解して頂きたいです。



しかし、初めて株式投資を行う人にとっては、その世界は未知の領域である為、不安や疑問がつきまとうものです。



ですので、投資先の企業や市場動向について理解が深まるまで、投資を躊躇してしまうかもしれません。



しかし、特に米国株式投資は、多くの投資家にとって魅力的な選択肢であることは間違いありません。



なぜなら、米国は世界最大の経済大国であり、世界中から注目される多くの企業が存在しているからです。



そして、米国株式市場は、過去100年以上にわたって成長を続けており、多くの投資家に長期的な多大な収益をもたらしています。



個別株式の購入は一定のリスクが伴いますが、投資の分散化やリスク管理を行いながら、手軽に米国株式市場への投資を始めることができます。



この記事を読んで頂くと以下を知ることが出来ます。

・米株の投資初心者が投資を始める前に知っておくべき最低限の基礎知識


・初心者でも負けない投資戦略

米国株式投資の世界に飛び込む前に、ぜひこの記事を参考にしてみてください。


米株投資初心者への必須知識

米株とは?


米株は、アメリカ合衆国の企業の株式を指します。



米国市場に上場している主要企業を見ると、アップル、アルファベット、マイクロソフトなど世界の時価総額トップ10に入る、世界的な一流企業がそろっています。



また、話題の沸騰中のOPEN AIもアメリカ企業ですね。



米株は、世界中の投資家にとって重要な投資先の1つです。

米株市場の特徴

世界の経済や他の株式市場に大きな影響を与え、世界を常にリードしています。



グローバルな一流企業が集まる世界最大の市場、ニューヨーク証券取引所(NYSE)。



ハイテク銘柄を中心に上場しているナスダック(NASDAQ)があります。



この2つを合わせると、2022年10月末現在、時価総額ベースで約41兆2,641億ドル。



国際取引所連盟加盟国における米国の時価総額による市場シェアは約43%と、東京証券取引所の約5%と比べても圧倒的です。



世界の経済や他の株式市場に大きな影響を与え、世界を常にリードしています。



では、米国市場の魅力とは何でしょうか。



それはなんといっても、日本をはじめとする諸外国とは比べ物にならないほど金融商品が充実していることです。



銘柄の多さもさることながら、米国株口座を持っていれば、新興国なども含めたグローバル投資ができます。



2022年10月末のニューヨーク証券取引所とナスダック市場の上場企業数はそれぞれ2,546社、3,765社となっており、
中国やブラジルのADRをはじめ、BRICsの大手企業なども上場しています。


米国投資初心者が知るべきメリット

①高いリターンが期待出来る

過去のデータからも、長期的に見れば米国株式市場は堅調に推移しており、S&P500(米国の大手500企業で構成)などの代表的な指数は安定的に成長を続けています。



つまり、長く持つほど負ける可能性が極めて低くなるのです。



例えば、S&P500の歴史をみると15年以上持ち続けた場合、どの時点から投資しても負けることはありませんでした



つまり、最高高値を更新し続けているのです。

②高配当や株価上昇の期待が他国と比べ高い


米国ではROE(自己資本利益率)が高い評価基準にコーポレート・ガバナンスが確立されていて、企業の株主還元意識が強いことは米国企業の特徴です。



ROE(自己資本利益率)、配当性向などを重視し、自社株買いや増配に積極的なのです。



ROEは当期純利益を自己資本で割って算出します。



つまり、与えられた資本をどれだけ効率的に生かし、利益を出したかを示す指標です。



米国企業のROEは平均的に日本企業の倍近いと言われています。



日本は法人税が高く、ROEが低くなりがちな面もあり、あまり関心が持たれていませんが、米国ではROEが高い企業への評価が高いのです。



日本と違って株主優待はありませんが、『増配』には積極的です。



例えば米国のジョンソン・エンド・ジョンソンやプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)などは、50年超も連続増配を続けています。



日本ではそういった企業がほとんどありません。




また、配当と並び重要な株主還元策が自社株買いです。



例えば、米国企業の総還元性向((自社株買い+配当金)/純利益)の平均は、日本企業の倍以上になっています。



1株当たりの利益を上げるために自社株買いを実施する企業が多いこともこの数字に表れています。



このように株式会社は株主のもの、と考えるのが米国企業なのです。

③グローバル企業が多数存在する


米国に本社を置く企業であっても、世界各国に事業を展開し、海外での売上や利益の大半を占めるグローバル企業も珍しくありません。



例えばアップル、P&G、コカ・コーラ、など身近に感じられる商品やサービスを提供してグローバルに活躍しているブランド企業は数多くあります。



日本など先進国のみならず、新興国にも進出しており、そういった企業に投資すると世界経済の成長ポテンシャルを取り込むことができます。


米国投資初心者が知るべきデメリット

①為替リスク


米株投資はドルで投資する必要がありますので為替の変動によって投資元本の価値が下がる可能性があります。


 
 例えば1ドル100円で買った米株は1ドル90円になるとそれだけで10%も損することになります。


 
 為替は大きな影響を与えることを理解しておく必要があります。

②アメリカ企業になじみがない


・アップルやアマゾンなど有名企業であればわかるかもしれませんが、アメリカの会社を知らない人が多いと思います。



 その為、その中から将来有望な企業を発掘することは難しい可能性があります。


 
 また、より詳しい情報を知りたくても英語がわかないと生の情報を得ることは難しいです。


米国投資初心者でも勝てる投資戦略

投資の考え方


投資家は、自分自身の投資目的やリスク許容度に基づいて、どのような投資を行うか決定する必要があります。



例えば、年金受給までの長期的な資産形成を目的とした投資家は、低リスクの長期投資を選択することが多いです。



一方、短期的な資金増やしを目的とした投資家は、高リスクの短期投資を行うことが多いです。



また、投資家のリスク許容度には個人差があります。



一部の投資家は、リスクを取って高リターンを狙うことが好きで、一方で他の投資家は、安定したリターンを優先することが好ましいと考えています。



投資方法・戦略は人それぞれです。



自分に合ったやり方を理解し、実践することが大切です。



私の経験上、誰かの真似をしてもそれを信じ続け、実践することが難しいと感じています。



また、タイムリーにその人の真似をすることも難しいので自分の腹に落とした投資方法を探さざる終えないのです。

初心者が投資に勝つ為には?


長期投資と分散投資をすることです。


①長期投資

株式市場の長期的な成長に焦点を当て、株式を保有する期間が長く、市場変動に左右されることが少ない投資方法です。



例えば、米国株式市場は1926年以降、毎年平均的に10%以上の利回りを生んでおり、10年以上の期間にわたる長期投資によって多額の利益を得ることができます。



統計データによると、米国株式市場は長期的には成長しており、長期投資をすることで収益を得ることができます。


ちなみに、短期投資とは株価の短期的な変動を利用して、短期間で収益を得ようとする投資方法です。



投資家は短い期間で大きな収益を上げることが出来る可能性がありますが、その分大きなリスクを伴う投資であることを理解しておかないといけません。


②分散投資

投資リスクを分散することができ、ポートフォリオ全体のリスクを抑えることができるため、投資初心者から上級者まで、あらゆる投資家にとって有効な戦略です。



また、分散投資は、複数の銘柄や資産クラスへの投資を行うことで、長期的に安定したリターンを生み出すことが出来ます。



例えば、有名な分散投資としてS&P500があります。



これは米企業の優良500社に分散投資するものです。



ある会社の株価が下がってもその他の会社の株価が上がっていればトータルではマイナスにならないといったものでアメリカ経済全体に投資するようなイメージです。




実際に、分散投資を行ったポートフォリオは、単一の銘柄への投資を行ったポートフォリオに比べて、長期的に安定したリターンを生み出すことが多いとされています。



例えば、米国の大手証券会社であるVanguardが行った調査によると、1970年代から2010年代までの40年間において、米国株式市場全体の年平均リターンは10.7%でしたが、分散投資を行ったポートフォリオの年平均リターンは11.2%でした。

米国投資口座開設の流れ

米株口座を開設する際は、証券会社のウェブサイトから申し込みをし、本人確認書類の提出、口座開設審査、口座開設完了の流れで進みます。



身分証明書や住民票などの本人確認書類を準備しておくとスムーズに申し込みができます。



また、口座開設審査には数日かかることがあるので、余裕を持って申し込みをすることが重要です。


米国投資取引手数料の種類と選び方

米国株式市場では、多数の証券会社が競争しているため、手数料が低い証券会社も多数存在します。



一方で、手数料が高い証券会社もあり、投資家にとっては手数料が大きなコストになります。



手数料が高いと、投資額に占める手数料の割合が大きくなり、収益が減少するため、手数料は非常に重要なポイントとなります。



米株取引の手数料には固定手数料、約定金額に応じた手数料、無料取引があります。



手数料は投資額によって収益に大きく影響するため、自分の投資スタイルに合った手数料体系を選ぶことが重要です。

<事例>
・固定手数料型: 楽天証券、SBI証券

 取引ごとに決まった手数料を支払う。

 投資額にかかわらず、手数料は一定である。長期投資向け。



・約定金額に応じた手数料型: マネックス証券、GMOクリック証券

 取引金額に応じた手数料がかかる。

 一定金額以上の取引で手数料が割引される。短期投資向け。



・無料取引型:Robinhood(日本では未提供)
 米国のアプリ証券会社Robinhoodでは、米国株・ETFの取引が無料で行える。
 スモールスタートの投資家や短期投資家に人気がある。

米国投資初心者が見落としがちな重要事項

自己分析

投資をする前には、自己分析を行うことが成功するための基本です。



自己分析を行うことで、自分が何を求めて投資をするのか、どのようなリスク許容度があるのか、どの程度の投資資金があるのかといったことを明確にすることができます。



これにより、自分に合った投資先を選ぶことができ、投資の成果を最大化することができます。


自分なりの投資方針

自分なりの投資方針を持つことが重要な理由として、以下の点が挙げられます。

目的の明確化
自分が投資で得たいものがはっきりしてきます。

例えば、老後の生活資金を得るための資産形成や子供の教育費を貯めるための投資など、目的が明確になることで投資対象の選択がしやすくなります。


冷静な判断
感情的な判断をせずに冷静に投資判断をすることができます。

投資商品を選ぶ際にも、自分の投資方針に合わない商品は避けることができます。


長期的な視点を持てる
自分なりの投資方針を持っていると、短期的な価格変動に惑わされずに長期的な視点で投資を続けることができます。

長期的な視点で投資を続けることは、リターンを最大化するために非常に重要です。


投資を継続するための心構え


投資を継続するためには、長期的な視野を持ち、情報収集やリスク管理に努め、感情に左右されずに冷静な判断を下すことが大切です。



多くの投資家は、株価が下がったり、思ったようなリターンが得られなかったりすると、すぐに売却してしまい、投資を中断してしまうことがあります。



例えば、2020年には新型コロナウイルスの影響により、株式市場が大きく下落した時期がありましたが、その後市場は回復しており、株式投資を継続していれば、回復によるリターンを享受することができました。



株式の歴史を学び、知識を得ることで不景気により株価が下がったとしても逆にチャンスだと思えるような心の余裕が生まれます。



その為にも余力資金を残すことが大切です。



生活費や子供の教育費までも投資に使ってしまうと精神的に疲れ果て眠れな日が続いてしまう可能性があります。



ですので、十分な知識を得るまではインデックスなどの分散投資を少額で積み立て、知識を身につけてからリスクの高い商品に投資することをお薦めします。



私の経験上、投資をするとその投資先に興味を持たないなんて事はありません。



勝手に勉強してしまいます。



投資を通して自然と米経済の動きを追ったり、米企業の決算を確認するなどの行動の変化が起こります。



自分への投資にもなりますのでそういう意味でも株式投資はお薦めです。

お薦めの証券会社

米株投資を始める際には、自分に合った証券会社を選ぶことが重要です。



おすすめの証券会社としては、以下の3つが挙げられます。

SBI証券
 ・口座開設が簡単で手数料が安い。
 ・日本の証券会社で最大級の投資信託数を扱っている。



楽天証券
 ・投資初心者に人気がある
 ・口座開設から取引までがスムーズ



マネックス証券
 ・手数料が安く、使いやすい取引画面が特徴です。
 ・米国株にも力を入れており、取り扱っている銘柄数も多いです。
 ・投資初心者向けのコンテンツも充実しており、スマホアプリも使いやすい。


米国投資初心者まとめ

米国は時価総額が世界の43%を占めるNo1市場であり、世界をリードし続けています。



また、グローバル企業が多数いて、米企業に投資することで米国以外の国々までカバーすることが可能となります。



結果、米株は歴史を見ると右肩上がりに成長を続けており、S&P500などの分散投資を長期間に渡ってすることで損する可能性が限りなく低くなる大変有望な投資先となります。



投資の知識や経験を得るまではインデックスなどの分散投資を心掛け、少額で長期投資することが大切です。



また、投資をすることで米経済や企業分析などの勉強にも繋がります。



何よりもあなたの時間を切り売りすることなく、稼いだお金が自動的に更なるお金を生み出すという好循環を生み出してくれうことが最大の魅力と言えるのではないでしょうか。


米国投資初心者の為のQ&A

1.投資信託とは何ですか?どのように運用されているのですか?

投資信託は、多数の投資家のお金を集めて、プロのファンドマネージャーが運用する投資商品です。

投資家は、数千円から購入し、運用成績に応じた報酬を得ます。

運用の分散化ができるため、初心者でも手軽に投資ができます。

ただし、手数料が高い投資信託には注意が必要です。



2.投資家が注意すべき投資詐欺について教えてください。

以下がよく聞く投資詐欺の事例ですので参考にして下さい。

・ペイオフ型詐欺 – 「小額で投資したら大金が手に入る」とうたい、その後資金を集めなくなる。

・ピラミッド型詐欺 – 新規参加者を勧誘してお金を集め、その上で参加者にも新たに勧誘させることで収益を得る。

・バブル型詐欺 – 高騰している投資商品に乗じて「今が買いのタイミング」として勧誘し、後に価格が暴落して損失を出す。

・偽の投資家や証券会社 – 偽装された投資家や証券会社が存在し、勧誘を行っている場合がある。

・不動産投資詐欺 – 高い利回りをうたい、実際には不動産が存在しなかったり、利回りが水増しされていたりする。



3.投資手数料の相場は?

実店舗よりネット証券の方が有利な場合が多いです。

大手である楽天証券、SBI証券の場合、約定代金の0.495%(最大22ドル)、為替手数料25銭が一般的な相場です。

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